口腔外科小手術とは

口腔外科小手術では、口腔内のさまざまなトラブルや異常を治療するための専門的な手術を行います。

親知らずの移植、歯根端切除術、歯茎の腫瘍や嚢胞の摘出など、比較的小規模な手術が含まれます。経験豊富な専門医が、最新の技術と設備を駆使し、安全かつ迅速に治療を行います。

手術前には丁寧なカウンセリングを行って患者様の不安を取り除き、術後はしっかりとケアやサポートを行います。安心して治療を受けていただける環境を整えておりますので、お気軽にご相談ください。

歯の移植

歯の移植とは、抜歯が必要な奥歯がある場合に、その奥歯を抜歯すると同時に親知らずも抜歯を行い、その親知らずを奥歯があった場所に埋めて噛めるようにする治療です。患者様ご自身の歯で噛むことによってアレルギー反応が起こりにくく、噛み心地もよくなります。条件が良い場合は、5年〜10年安定して噛めるようになります。

注意点は、移植適応できる親知らずが限られていることや、移植した歯は根っこの治療をして被せものを入れる必要があることです。

歯の移植のイメージイラスト

歯根端切除術
(しこんたんせつじょじゅつ)

歯根端切除術とは、細菌の感染により歯根(神経や血管が通る歯の根の部分)に膿の袋が残っている歯の治療で、通常の根の治療が困難な場合に行います。例えば、被せものが多くの歯と繋がっている場合や、土台が深いところに入っており、根管治療が困難な場合です。具体的には、歯根の近くの歯肉をめくり、膿の袋を取り除いた後に根の先端からお薬を詰めます。そうすることによって、被せものや土台を外すことなく膿の袋を取り除くことができます。

※歯根の形が複雑な場合は治療が困難になることがあります。

根幹治療をしたが治らなかった歯 適切な処理を行い役3ヶ月で骨が再生・治療

舌小帯伸展術
(ぜつしょうたいしんてんじゅつ)

舌小帯伸展術は、舌の裏にある小帯(白色のすじ)が短く硬い場合に、その小帯を伸ばすことにより舌を動きやすくする治療です。特に小児の場合は、舌の動きが悪いことで発音や飲み込む動作(嚥下)、歯並びにも悪影響が出るといわれています。

治療の方法としては、メスやレーザーを用いて小帯を切開して伸ばす方法が挙げられます。部分的な麻酔のみで処置を行うことが可能で、舌を動かすトレーニング(機能訓練)も併用して行います。

舌小帯中央部を切開する 切開した部分を縫って突破った状態を療着させる

粘液嚢胞摘出術
(ねんえきのうほうてきしゅつじゅつ)

粘液嚢胞摘出術とは、唇や舌の下の唾液が停滞したり、流出障害がおこることで嚢胞(袋状の病変)になった部分を、周りの小さい唾液腺ごと摘出する治療法です。粘液嚢胞は小さい場合は自然に消失することもありますが、再発しやすいため注意が必要です。そのため、周囲の小さい唾液腺も一緒に摘出する必要があります。

粘液嚢胞摘出術(ねんえきのうほうてきしゅつじゅつ)のイメージイラスト